観光スポット

済南 Jinan

大明湖

済南は、山東省の省都で、面積は計8,177平方km、北緯36度40分、東経117度00分に位置しています。南は泰山に接し、北は黄河を望み、魯中南低山性丘陵と魯西北沖積平原が繋がる地帯にあり、南高北低型の地形です。また、山東省の経済、政治、文化、及び交通の中心地でもあります。市全体において人口がバランスよく増えており、2007年の済南市全体の総戸籍人口は604.85万人に達し、対2006年比で2.5%伸びており、男女比は、101:100となっています。

現在、中国国家認可を受けた副省級都市で、暦下、暦城、槐蔭、天橋、市中区の5区、長清、平陰、商河、済陽の4県と、章丘市の5区4県1市があります。物産が豊かで、素朴な気風に加えて、周辺の各観光地や、近隣の都市までの交通の便が良いため、観光に適した都市として打ち出しています。

済南は古くから「どの家にも泉があり、どの家にもしだれ柳がある」と言われ、褒め称えられて来たことから「泉城」と呼ばれています。市街地南部の山岳エリアの地形が高くなっており、雨が降って地下に浸透した後、岩の層の傾斜に沿って北に流れます。この流れは、市街地に入ると固い輝岩にぶつかって妨げられ、更に水源に圧力が生じて地形が低い市街地に泉が形成されます。こうして、市内に、「100の泉が争うように湧き出ている」状態が形成されたのです。

済南特有の観光の魅力とは、多元化された観光資源と豊富な自然の風情から来ています。それは、昔から中国国内外にその名を馳せている趵突泉、黒虎泉、五龍潭、珍珠泉という4大名泉を始めとする72の名泉の景色のほか、千仏山、五峰山、霊岩寺等の名山の雄姿によって、「一城山色半城湖(=市全体に山に彩られ、市の半分が湖である)」という独特の風景が形成されているからです。また、済南には地上、地下に文化財・古跡が沢山散らばっており、歴史文化の名都市と呼んでも良いかもしれません。

済南は、山東省の中西部に位置し、北には中華民族のゆりかごと言われる黄河が迫り、南は中国5大名山の泰山に接し、複雑で多様な、南高北低型の地形をしています。
済南は、山東省の政治・経済の中心地、中国歴史文化の名都市、及び副省級沿海開放都市というだけでなく、中国国家観光局認定の【済南-青島-曲阜】観光ホットライン上の観光の中心を担う都市でもあります。済南と泰安、曲阜は、京滬鉄道(=北京-上海を結ぶ鉄道)及び104国道上にあるという地の利により、3市は、合同で『斉魯の大地に遊び、山水聖人を見る』という観光ルートを打ち出したこともあり、中国大陸や海外からの旅行客に人気があります。

悠久の歴史がある済南は、先史時代文化-龍山文化の発祥の地です。済南では、現在既に、新石器時代の城子崖遺跡が発掘されています。済南にはまた、2000年余りの歴史文化があり、春秋時代には既に、斉が楽邑、歴下という名の街を築きました。また、秦の長城に先んずる斉の長城を築いたのです。漢武帝16年(紀元前164年)になると、東平陵に、都を置きました。
済南という名は、古済水(=黄河のこと)の南に位置することから『済南』と名付けられています。歴城県誌に、「唐叔宝は済南人で、代々鉄を世代扱い、『鋳鉄秦家』と称されている」という記載があり、済南が唐代には既に繫栄していたことが分かります。済南には、中国最古の地上家屋建築物である漢代孝堂山郭氏墓、単層古塔四門塔や、中国国内で一番の名塑像と讃えられる霊岩寺宋代彩塑羅漢(=羅漢彩色塑像)等が現存しています。

済南は、中緯度地域に位置し、暖温帯大陸性モンスーン型気候に属しています。春は乾燥して雨が少なく、夏は非常に熱くて雨が多く、秋はそよ風が吹き爽やかで、冬は乾燥して非常に寒く、四季がはっきりしています。年平均温度は約14℃、年間降水量は約700mmとなっています。
済南でお勧めの観光ベストシーズンは、5月~11月ですが、経験則による特例もあります。例えば、春に泉の水位が高くなった後の趵突泉を訪れたり、冬の雪が降っている時期に大明湖を見物したりするのもまた清々しく、ロマンチックでお勧めです。

■大明湖荷花節(=大明湖ハスまつり)
毎年八月中旬の半月間、済南大明湖公園でハスまつりが厳かに行われ、大明湖の200ムー(=1/15ha)近くのハス畑のハスの花がちょうど最盛期を迎えています。8月13日~8月18日は民間のハス提灯点灯イベントが開催され、この期間には、公園ではハス提灯製作愛好家を招待してハス提灯点灯コンテストを行い、昔の済南の民間の伝統を復興させています。公園北岸の鉄公祠一帯では、ハス食品・飲食文化を楽しむ会が開催され、伝統的な荷葉包(=ハスの葉に似た形の蒸しパン、間に肉類などのおかずを挟んで食べる)、荷葉鶏(=鶏肉のハスの葉包み蒸し)、荷葉肉(=豚肉のハスの葉包み蒸し)等のほか、目新しい氷糖蓮子(=ハスの実の砂糖煮)、抜絲蓮子(=ハスの実の飴がけ)、炸荷花瓣(=ハスの花びら揚げ)もあり、ハスの香りの風味豊かな碧筒飲(=ハスの葉に酒を注いで茎の部分から飲むこと)、藕粉茶(蓮根の澱粉で作られる葛湯)、荷花茶(ハスの花茶)といった、ハスで作り出した様々なアイデア料理をご用意して、旅行客の皆さんに一つ一つ味わって頂けるようお待ちしています。 

■趵突泉花灯会(=飾り提灯会)
旧暦の1月15日に行われ、俗に「元宵節」または「灯節(=ランタンフェスティバル、提灯まつり)」と呼ばれています。1年に1度元宵節に、済南の趵突泉で開催されるランタンフェスティバルは、特に済南ならではの内容で、様々な草花灯、鳥獣灯、走馬灯、故事灯等の精巧に作られた飾り提灯が展示されます。地方の特色がしっかりと出ており、毎年、異なるテーマで開催され、1万人にも上る人々がこの地を訪れます。

済南は、中国4大菜系(=中国4大料理)の一つ「魯菜(=山東料理)」の発祥地です。龍山文化遺跡から出土した陶器の飲食用の器、春秋戦国時代の孔子・孟子が食について論じた名言、名調理師の兪児、易牙の「善調五味(=5つの味を良く加減する)」や、北魏の高陽郡太守の賈思勰の著作であり、古い料理理論が記された歴史書と言える『斉民要術(=庶民に必要な生活技術、の意味。)』においてその歴史を知ることが出来、明清時代までには一つの料理体系となっていました。

済南料理は、孔子の「食不厭精(=食べ物は丁寧に調理しなければならない)」という言葉の影響を受けており、香りが清々しく、新鮮で柔らかく、純粋な味わいで有名で、「1つの料理に1つの味、100の料理があっても同じものはない」と言われています。調理の際には、スープストックに重きを置き、スープストックを用いる方法は、1400年前の『斉民要術』の「牛・羊の骨を叩いて細かく砕き、煮込んで汁を取り、汁が澄むまでアクをすくう」という作り方に遡ることが出来、済南料理の大きな特徴となっています。

良く見られる料理には、奶湯蒲菜(=ガマの若い芽の白湯[パイタン]スープ)、清湯銀耳(=白キクラゲ清湯スープ)、糖醋鱖魚(=ケツギョの姿揚げ甘酢あんかけ)、九転大腸(=豚のダイチョウの醤油煮込み)、宮保鶏丁(=鶏肉とピーナッツの炒めもの)、玉記扒鶏(=玉記扒鶏店の鶏の丸焼き)等が挙げられます。

■糖醋鯉魚(鯉の姿揚げ甘酢あんかけ)  
黄河の鯉は、龍門鯉と呼ばれ、新鮮で柔らかく、脂が乗っていて美味しいのが特徴です。作り方は、まず鯉の両面の身に包丁で花のようになるよう切り込みを入れ、塩をして少々置いておきます。これに小麦粉をまぶした後、きつね色になるまで油で揚げ、鯉の身が弓状に反ったら取り出して更に盛り、甘酢あんをかければ出来上がりです。この料理には、「鲤鱼跳龍門(=鯉が龍門を跳ぶ)」という縁起の良い名前もあり、使用した材料と料理の色・形を表しています。この他、魚の身を食べ終わったら、魚の頭をスープと共に煮込んだ「砸魚湯(=魚を砕いたスープ)」を食べても良いでしょう。酸味、甘味、香ばしさ、しょっぱさ、辛さという5つの味付けが爽やかな味わいで腸に栄養を与えると言われています。

■麒麟鱖魚(=ケツギョの麒麟型蒸し)  
ケツギョは、5大貴重淡水魚の一つで、小骨が少なく、身が柔らかく美味しい魚です。漢方では、気血を補い、脾胃を整える効果があると言われています。作り方は、包丁さばきに重きが置かれており、ケツギョ、どんこ、冬筍(=冬場に掘る孟宗竹のタケノコ)、薄焼き卵、ハム、玉子ケーキを切って「麒麟(=想像上の動物)」の形に並べ、調味料をかけた後、蒸籠に入れて蒸すと、出来上がりです。

■宮保鶏丁(=鶏肉とピーナッツの炒めもの)
宮爆鶏丁とも言われ、山東料理の重要な調理方法である「爆炒(=強火炒め)」を用いて作られます。調理のコツは、油を大目に、強火で、鶏肉の周りにとろみを付けることです。この料理は、鶏胸肉をメインとしてピーナッツ、唐辛子を合わせて砂糖、塩、醤油、葱、生姜、ニンニク、酒、旨味調味料などで味付けをした後、強火で炒めて出来上がりです。

■九転大腸(=豚のダイチョウの醤油煮込み)
清朝光緒年間に、九華楼という店で初めて作られ、客がこの料理を褒め称え、「九転仙丹(=道教で古来より伝わる不老不死の霊薬)」に匹敵することからこの名が付けられました。この料理のコツは、貴重な漢方薬の調味料を使用して材料を思い切って投入すること、材料を全て揃えることです。また、ダイチョウを赤く照りが出るまで丁寧に煮込むと、こってりしつつもしつこくない味わいになります。

■湯爆双脆(=コリコリ食感の豚の胃袋と砂肝のスープ仕立て)  
この料理は、コリコリして柔らかく、新鮮味のある食感が重視されます。豚の胃袋と砂肝の「双脆(=2つのコリコリしたもの)」を主な材料としてスープストックを入れて調味し、煮込んで出来上がりです。

■奶湯蒲菜(=ガマの若い芽の白湯[パイタン]スープ)
済南の大明湖産の蒲菜(=ガマの若い芽)を主な材料として、アブラナ、どんこを入れ、白湯(パイタン)を加えて作ります。芳醇なスープと、柔らかくて真っ白な蒲菜が美味しく、済南で一番のスープ料理と言われています。

濟南遥墻国際空港は、濟南市東郊外の遥墻鎮付近に位置し、市内から約40km、車で1時間30分の距離にあります。現在国内路線42路線、地域路線1路線、国際路線3路線が就航しています。濟南から飛行機に乗って、北京、上海、広州など中国国内の観光都市32カ所、並びに国外の香港、韓国(済州島)、タイ、バンコク、ロシア(モスクワ)などの地区へも到達できます。

濟南市には、濟南駅と濟南東駅の2カ所の鉄道の駅があり、濟南駅が最大の駅です。濟南市は、京滬鉄路(=北京と上海を結ぶ路線)と膠濟鉄路(=濟南と青島を結ぶ路線)が交差する所に位置し、京滬線に沿って北へ490km向かうと北京に到達でき、南に968km進むと上海に到達できます。膠濟鉄路に沿って東へ393km進むと青島に到達できます。濟南を経由或いは発着する快速列車は毎日30便以上、客車は20便以上あります。濟南から列車に乗れば各大都市へ到達できます。
北へ向かえば、北京、天津へ
南へ向かえば南京、上海、福州へ
東へ向かえば青島、煙台などの地へも到達できます。

濟泰(=濟南-泰安)、濟徳(=濟南-徳州)、濟聊(=濟南-聊城)、濟青(=濟南-青島)などを含めた濟南の高速道路システムは、濟南を省内の高速道路交通において十分便利なうえ、山東省の重要な出入口であり、北京、上海、天津…などの都市に直接到達できます。濟南市都市部の公共バス、電車約150余りの路線は、すべてワンマン方式を採用して運営しています。
観光客は鉄道の駅から公共バス11路(=11号線。以下同じ)に乗って趵突泉、黒虎泉、大明湖公園及び泉城路商業中心などの場所へ行くことができます。濟南遥墻国際空港と鉄道の駅の間では、9路と14路の公共バスが運行しています。

・普通バス
・エアコンバス:K50 K56 K58 K59
・観光路線専用車:遊66、遊68
・旅游観光車:K51

市内の公共バスの主要交通路線は次の通りです。
(=以下、数字の後ろの「路」は「号線」の意味です。例:1路は1号線。)

1路  洪家楼―経四路西口
2路  匡山小区―解放橋北
3路  石門―火車站(=鉄道の駅)
4路  重汽技術中心―洛口
5路  太平洋社区―解放橋北
6路  王官荘小区東区―濟南東駅
7路  王府荘―経五緯一
8路  山東劇院―東門
9路  火車站(=鉄道の駅)―濟南大学
10路 洪家楼―濟鋼東門

鉄道の駅の広場から出ているK51路は旅行・観光路線のバスで、五龍潭、趵突泉、銀座商城、植物園、千佛山、省博物館などの観光スポットを経由します。また、頭に“遊”の文字がある公共バスも観光路線で、市内エリアの観光スポットを結び、観光客の利用に便を提供しています。

濟南では、タクシーへの乗車が非常に便利で、空港、鉄道の駅、各ホテル・旅館では、いずれもタクシーの昼夜営業サービスがあります。費用は乗車距離に基づいて計算し、1km当たり1.5~2.5元(車両後部座席の両側のドアの窓ガラスの上に表示)です。3kmが基本料金で、さらに停車時間および雨・雪、深夜の運転にそれぞれ適切な料金が加算されます。車両の上部にタクシー(TAXI)の表示灯があります。車内の右側に設置してある監督カードにはドライバーの写真、姓名、所属会社と電話が表示されています。

Sheraton Qingdao Jiaozhou Hotel 地図
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