観光スポット

泰安 Taian

泰山_中昇

泰安は、泰山南麓にあり、悠久の歴史があり、風景が素晴らしい都市です。泰安には、2区(泰山区、岱岳区)、2市(新泰、肥城)、2県(寧陽、東平)があります。泰安の市花はサルスベリ、市の木はハリエンジュです。

泰安は観光資源にとりわけ恵まれており、華夏の精神文化を象徴する泰山があります。泰山は、「岱山」、「東岳」とも呼ばれ、主峰の標高は1,545m、「中国五岳之首(=中国5岳のトップ)」、「天下第一山(=天下で一番の山)」と讃えられています。泰山には、雄大で美しい自然の景色が集まっており、輝かしい悠久の歴史文化が一体となり、中国で初めてユネスコの世界自然遺産・文化遺産の両遺産に登録された世界クラスの観光地です。天然の山岳公園であるだけでなく、中華民族の歴史文化の縮図でもあるのです。

このほか、泰安の泰山と、南側の孔子の郷里曲阜、北側の泉の都市済南が連なる「一山一水一聖人」のゴールデン観光ルートには、毎年、100万人を数える中国国内外の観光客が訪れています。

人口:550万人
面積:7,762平方km

泰安は、山東省の中部の泰山の南側に位置しており、東経116度02分~117度59'分、北緯35度38分~36度28分にあります。北は済南に接し、南は曲阜に連なり,東は淄博に接し、西は黄河に面しています。魯中山地に位置し、市内には山地、丘陵、平原、くぼ地、湖といった様々な地形があり、東北から西南に向けて傾斜しています。

考古学の発見によれば、50万年前には、人類がこの泰安の地で生活していたことが分かっています。また、5万年前の新泰人が進化、発展してホモ・サピエンスの段階になっていました。泰安は、中華文化の発祥地の一つと言え、5000年前には、古人がここで原始社会から母系社会へ移行する過渡期の代表的な大汶口文化を育み、発展させていたのです。
春秋・戦国時代になると、泰山の南北はそれぞれ斉・魯の両国に属し、文化的に長足の進歩を遂げました。古人の太陽と大きな山への崇拝から、先秦時代には、72代君王が泰山に登り天地を祭ったと伝えられています。秦始皇帝以降も、10名余りの皇帝が泰山に登り、天地を祭る儀式を行い、天地の神々を祭ったといわれており、これは2000年近くの間続き、廃れることはありませんでした。

秦・漢以降、秦山は古代帝王が天地を祭る儀式を行い、参詣した名山聖地となり、道教、仏教もここに競い合うように寺・廟を建て、文人墨客もまた泰山観光を人生の重要事項として、次々と山に登り、詩を詠み、言葉を残しました。このため泰山には、数多くの古い祠・寺・廟、摩崖碑刻が残され、自然と歴史文化が一体化した観光景勝地となったのです。泰安の名は、泰山に由来しており、「泰山安則四海皆安(=泰山が平安であれば天下も安定している)」という意味があり、国が泰平で民の暮らしも平安なことを願う名前です。

泰安は温帯大陸性モンスーン型気候に属し、年平均気温は13℃、年平均降水量は700~800mmです。春は乾燥して風が多く、夏は高温で雨が多く、秋は、空高く晴れ晴れとしており、冬は寒くて雪が少なく、四季ははっきりしています。夏に雨季があり、過ごしやすい気候です。
泰山は、モンスーン気候の特徴と高山地方の気候の特徴の両方を兼ね備え、半高山型湿潤気候に属しています。高度の落差が1,400m近くあるため、気候の特徴も暖温帯、温帯から寒帯気候まで移り変わります。

■東岳廟会(=東岳縁日)
東岳縁日とは、中国の民間で、東岳大帝(=泰山信仰の神)と碧霞元君(=泰山信仰における女神)の誕生を祝うために、宗教文化と商業貿易を組み合わせて一体化し、発展してきた総合的な縁日です。東岳縁日は、泰山や斉魯民間風習文化において重要であるばかりでなく、華北、華東、華中等の広大な地域の東岳縁日の源流でもあるのです。
昔から、縁日の期間になると、全国の参拝客がどんどん集まり、あちこちから品物が集まり、観光客が行き交い、商取引が盛んになります。東岳縁日には、悠久の歴史があり、その起源は、漢代にあり、唐代に盛んになり、宋代に発展し、明清時代に最盛期となりました。民間では、旧暦の3月28日と4月18日は、それぞれ東岳大帝と碧霞元君の誕生日だと伝えられており、3、4月に縁日を行うところが多いです。 宋、元、明、清、中華民国時代に、それぞれ「水滸伝」、「岱志」、「醒世姻縁伝」、「老残遊記」や、馮玉祥の「廟会的市面(=縁日の様子)」等の名著に、縁日の様子が細かく描写されています。
1949年以降、東岳縁日は、不定期に開催される物資交換会となり、文革の期間は、開催されていません。1986年に再開し、1993年まで連続して8回行われました。しかし、1994年から2000年までは、諸事情により再び開催が見送られ、2001年になって、再開されました。今日の縁日では、様々な文化・エンターティメントイベントによって場が盛り上げられるようになっていますが、経済・貿易と観光が主な目的であることに変わりはありません。

■泰山国際登山節(泰山国際登山まつり)
泰山の麓の泰安人は、「重陽登高(=重陽の節句に高い場所へ行楽に出掛ける)」の習慣があります。泰山文化をより一層盛り上げ、観光業の発展を促進させるため、1987年より泰安市では毎年9月上旬に泰山国際登山まつりを開催しています。
登山コンテストは、国際、中国国内グループに分かれ、男性チーム、女性チームが設けられます。各チームの参加者が、泰山の古い曲がりくねった道で競い合う様子は、感動的です。
登山まつりの期間には、泰山をテーマとした大型歌舞公演や観光商品、経済貿易商談、盆栽、写真撮影、書画、奇石、木の根アート作品の展示等のイベントがあります。泰山国際登山まつりは、現在既に泰安市の年に一度の盛大な観光イベントとなっています。
泰山封禅(=泰山の天地を祭る儀式)の風習は、中国に数ある名山の中でも特有の文化です。中国の国家の王朝が替わり、政権が交代する際、また、国が泰平で民の暮らしも平安なことを願う際、帝王が天地の恩に感謝の意を表す際に、文官・武官を含めたすべての官僚を伴って、泰山の山頂に祭壇をしつらえて天を祭り、功績を天に返す気持ちを表し、これを「封」と呼びました。下山後、更に泰山のふもとにある小さな山の上で地を祭ることを「禅」と呼んだのです。 泰山封禅の源流は、古人の大自然への崇拝にあります。歴史の推移に伴い、封禅は次第に「君主の権力を神が授ける」ことへと変化していき、歴代の統治者が支配を強化するための重要な手段となったのです。宋代以降になると、帝王は封禅の儀式を行わなくなり、泰山で祭祀を行うのみになりました。このうち、乾隆帝は泰山に計11回行幸しました。現在、泰安では、毎年9月の泰山国際登山まつりに岱廟で盛大に帝王の封禅の儀式を模したショーを行っています。

■王母池蟠桃会(王母池蟠桃まつり)
旧暦3月3日は、西王母の誕生日だと伝えられており、盛大な蟠桃まつりが行われます。西王母は、長生き・不老の薬を持ち、信心深い人々に幸福を授けると言われています。このため、蟠桃まつりには、毎回、様々な所から信者が参拝に訪れ、人々の願いが込められた線香が盛んに燃えています。また、王母池を中心として、文化・芸術公演、商業・貿易イベントを一体化した大型縁日が開かれるようになったのです。

泰安の特産の名物軽食のうち、一番のお勧めは、泰山赤鱗魚(=泰山に生息する独特の魚)と泰安豆腐です。他にも、涼拌山丁香(山丁香の和え物)、油炸藿香薄荷(=カワミドリと薄荷の揚げ物)や、涼拌鮮黄花菜(生ワスレグサの和え物)等があります。

このうち、泰山の谷川の渓流で育った赤鱗魚は、泰山特有の希少で珍しい魚です。中国5大名魚の一つに数えられ、その昔、清代には宮廷への献上品に指定されていました。赤鱗魚は、味が良く、小骨が少なく、生臭さがなく、栄養価がとても高い魚です。地元の人々によれば、夏に赤鱗魚を石板の上に載せて陽に晒した場合、身が溶けて油が流れ、鱗と骨しか残らないそうで、身質がとても繊細で柔らかいことが分かります。
料理方法には、唐揚げ、フライ、つみれ、薄切り炒め、卵とじ等様々なものがあります。そのうち、唐揚げは、魚を中華山椒、塩、葱、胡椒、紹興酒等に浸しておいた後、小麦粉を付けて揚げると出来上がりです。ポピュラーな名物料理には、干炸赤鱗魚(=赤鱗魚の唐揚げ)、清汆赤鱗魚(=赤鱗魚のつみれ)、鳳尾赤鱗魚、百花赤鱗魚、鍋煽赤鱗魚(=赤鱗魚の卵とじ)、青龍臥雪や、青龍戯珠等があります。

このほか、「菜中之王(=料理の王様)」と讃えられる泰安豆腐は、数百種類もの美味しい料理を作ることが出来ます。例えば、干炸豆腐丸子(=豆腐団子の唐揚げ)、一品豆腐(=豆腐炒め)、什錦豆腐絲(=細切り押豆腐炒め)、仏手豆腐、加沙豆腐球、八仙遥池聚会、延寿玉珠、珍珠豆腐羹、鮮桃豆腐、泰山人参豆腐、四喜豆腐や、碧玉双輝等が挙げられます。泰安豆腐は、白菜、水と合わせて「泰安三美(=泰安の3つの美しいもの)」と呼ばれています。

現在、泰安周辺に空港は存在しておらず、最も近い空港は当地から90km離れた濟南遥墻国際空港です。そのため、泰安へ旅行したい場合は、まず飛行機で濟南に到着し、改めて陸上交通機関に乗り換えなければなりません。

中国の南北交通の大動脈である京滬鉄路(=北京と上海を結ぶ路線)は、濟南、泰安、濟寧などを通過しています。
泰山駅は、幹線である京滬鉄路の中段に位置する要衝の駅であり、鉄道運輸を主とし、観光、商業・貿易総合運輸経営機関です。泰山駅には、特快列車(=特急列車)、直快列車(=急行列車)が毎日40便以上運行され、旅客の運送人数は延べ7000人に達しています。
駅には、待合室やチケット販売ルーム、手荷物室などを設けてあり、さらに団体会議運輸業務、荷物の授受、配送業務、荷物のエクスプレス配送及び1車両貸し切りの荷物運送などの各種業務を展開しています。
観光業務発展のニーズに適応するため、泰山駅では泰安から北京、上海、天津、濟南、青島などの大中都市に至る専用列車を開通しており、国内外の観光客にとっては非常に便利です。

泰安エリア内には高速道路2本、国道4本、省道12本の主要幹線道路があり、四方八方に通じる交通ネットワークを構成しています。京滬高速公路(=北京と上海を結ぶ高速道路)は、臨沂、泰安、濟南、及び徳州を通過しています。京福高速公路(=北京と福建省福州を結ぶ高速道路)は、棗荘、濟寧、泰安、濟南、及び徳州を通過しており、2本の高速道路を選択して使用できます。
泰安から莱蕪の高速道路を経て、東に接する濟青高速公路(=濟南と青島を結ぶ高速道路)を利用して青島へ到達できます。青島、煙台、日照、連雲港へは、東に至る道路交通を利用すれば、いずれも8時間以内に到達できます。

市内エリアには主に3路線の定時運行の公共バス路線があり、その内の1路(=1号線。以下同様)、3路はいずれも岱廟(=泰山を祭る廟)に通じています。天外村には泰山・中天門への直通の観光バスがあり、中天門には南天門に直接到達するロープウェイがあります。
市内の主要な公共バス路線は次の通りです:(=以下、数字の後ろの「路」は「号線」の意味です。例:1路は1号線。)

1路   堰北村―三友村委
2路   八十八医院―泰山礦機廠
3路   大衆橋―紅門
4路   大河綿紡廠―経済開発区
5路   泰山医学院―濟鉄培訓中心
6路   粥店―迎春大廈
7路   鳳台冷蔵廠―堰北村
8路   火車站(=鉄道の駅)―労働局分校
9路   火車站―虎山公園
10路  旧バスセンター―火車站
11路  火車站―火車站
12路  火車站―宅子

泰安バスセンターは新駅と旧駅に分かれており、占有敷地面積は4万3000平方メートル、待合大ホールは旅客2000人以上の収容が可能です。1日の始発便数は延べ600便以上で、旅客路線は省内400以上の街をカバーしています。1日当たりの輸送客数は延べ8000人で、泰安市最大の公共道路旅客運輸の中心となっています。

Sheraton Qingdao Jiaozhou Hotel 地図
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