山東省の観光~中華文化に名を残す山東省を巡る~

オリンピックも開催されたセーリングの青島

中国、清末民初(清王朝末期から中華民国樹立初期)の思想家、政治家の康有為は、青島を「緑の山、青い空があり、暑くも寒くもなく、舟でも車でも訪れることが出来る」美しい街であると書いており、青島の景色の美しさ、気候の良さ、水陸の交通が便利であることを的確に記述しています。青島は今もなお、海辺の街として人を魅惑し続けており、更に、2008年の北京オリンピックでは、ヨットレースの会場となりました。

人を魅了する風にたなびく帆、うっとりする海の景色

セーリング競技は、選手が規定のエリア内でヨットを操縦し、帆に当たる自然の風の力を頼りにスピードを競う競技です。従って、地形、風力、潮流、波の影響を受けます。

青島が頭角を現すことができた理由は、青島のすばらしい海岸線と港湾の条件、8月の青島の風力や潮流、波がいずれもセーリング競技に非常に適合しているという、恵まれた優位性がキーポイントとなりました。青島は、自然条件が適合しているため、航海スポーツの発展を支える役割を一貫して果たしてきました。インフラが十分に完備され、人材・選手や場所・設備も揃っており、さらに青島市東部の浮山湾のほとりに、占有面積45ヘクタールにも及ぶ青島奥林匹克帆船中心(=青島オリンピック・セーリング・センター)を建設することで、より一層、中国の「ヨットの都」とするための準備が行われています。

青島のランドマーク、長く延びる虹のような桟橋

桟橋―これは、有名な青島ビールのラベル上に描かれているあの桟橋です。青島の外形が緑樹と海水の間に位置し、細かくて白い砂浜によって白金色の三日月の輪郭を描き出しており、まるで紺碧の海と一緒に優しく会話する新月のようです。そして、桟橋はまさに青島湾の中、即ち、青島市南区の西部に位置しており、長さ440メートルの橋は海の中まで伸びています。まるで、中山路の賑やかさが南に延びてここに至り、「回瀾閣」によって最も華麗で盛大な最終地点となっているようです。いわゆる「長虹遠引 飛閣回瀾(=虹のように海に横たわる桟橋と美しい回瀾閣を言い表した言葉)」は、桟橋の美しい風景を余すところ無く描いており、まさしく青島十景の一つとなっています。桟橋と青島湾の壮大な地形を見下ろしたいのであれば、小魚山公園へ行って見るとよいでしょう。海の方向を向けば、桟橋と回瀾閣や小青島の全景を見ることができ、山の方向を向けば、迎賓館の美しい姿を見ることができます。

光緒十八年には早くもこの地に前海桟橋が建築されました。前海桟橋は、青島桟橋の前身で、軍事用の人工埠頭―鉄埠頭を連結して、小青島と向き合っています。現在の青島桟橋は、青島のランドマークになっており、回瀾閣は青島湾に押し寄せる大きな波を鑑賞するための最も良い場所です。夜になると、多くの観光客やカップルが、長い桟橋の華やかな照明の下で、海風に吹かれながら空の星や桟橋の灯火を数えています。ロマンチックですね。